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from DiAngelo Mino-City,Gifu,Japan

雑記 2012年1月

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今冬の岐阜県美濃地方は近年の大雪の記憶とくらべるととても暖かくて、年末のクリスマスに一度だけ積雪があって以来、昨日頃から日本列島を覆う寒波到来までの間は実に平べったいと言うか、しとしと雨が降ったり、晴れたら久しぶりに近くの山登りでもしてみようかと思えるくらい。静かな日々でした。
ここのところ食欲も旺盛。近くのスーパーで新鮮な魚介類が安く手に入るので、一昨日はハタハタと舞茸のオイルパスタを作り、昨日はサゴシ(サワラの幼名だそうだ)の生姜味噌煮。けっこうなかなかの夕食です。夕食の後は、先週末に借りておいたレンタルDVDを少しずつ片付けて行く。最近新作が話題の『三丁目の夕日』の過去作や、前から一度見ておきたかった『クライマーズ・ハイ』(2008年)など。ふとどちらの映画にも堤真一が出演していることに気づいたのだけど、クライマーズ・ハイには現在放送中のNHK朝の連続ドラマ、カーネーションで毎日登場している尾野真千子さんも主要な役で出演していました。ああ、こういう女優さんだったんだなと。ひたむきな役柄がよく似合います。

1月25日、昨年末にAmazon.comで予約してあったCD『横田寛之ETHNIC MINORITY – Startin’』が届きました。このブログ欄でも書いてきたことですが、近年、とりわけ昨年はDiAngeloでライブをする若い二十代の面々のざくざくと音を立てるように力強く前進する姿が、僕にとって印象に強く残る1年になりました。今日は電話口でドラマーの大村亘くんと来年度のスケジュールについての相談をしながら、この横田くんの新作を聴いていました。彼らの、自らの可能性を絶え間なく音楽の現場にぶつけていくバイタリティや、タフな生活、柔軟な感性とか、尊敬に値するさまざまな姿が思い浮かびます。大村くんの作品『Introspect』も、昨年の夏以来、聴けば聴くほどに広がりのある音楽性を見ずにはいられない。そして活動を共にする同じく二十代のピアニスト佐藤浩一くんの存在にも、拍手を贈らざるを得ないのだ。
こんな言い方は自分でもどうかと思いますが、2011年は多くの人々にとって始まり(start)と内省(introspection)が否応なく混在した特別な時間が流れたことでしょう。音楽は感情を直接に意味するものではないけれども、時を同じくして発表された彼らの作品群の中に何か象徴的なものを感じてしまうのは、たぶん僕だけではないと思います。


横田寛之(as)ETHNIC MINORITY 『Startin’』 サトウヒロ(b)島野和樹(ds)
2012年 ewe records


大村亘(ds)『Introspect』 ハクエイ・キム(p)佐藤浩一(p)石田衛(p)安田幸司(b)
2011年 D-musica


佐藤浩一(p)『Utopia』 池尻洋史(b)大村亘(ds)
2011年 ポニーキャニオン

12月のライブ告知に寄せて

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再来週、12/2(金)に来美濃(こうした言い方は適当ではないと思いますが)しDiAngeloでライブ予定のBiscoito Globoでのボーカル松田美緒さんと、2007年・2008年に同所でライブをした巨匠ピアニストであり母国ウルグアイの伝統音楽カンドンベの伝道者でもある、Hugo Fattoruso(ウーゴ・ファトルーソ)の対談映像を紹介します。
パーカッショニスト八尋知洋によるウーゴさんとの『Dos Orientales』の企画が結実し、今年2011年には駐日ウルグアイ大使館後援、日本・ウルグアイ外交関係樹立90周年記念公演が行われました。また、同ユニットの2008年のアルバムが今年度の米グラミー賞ラテン音楽部門にノミネートされました。アルバムの中には美濃DiAngeloでの演奏の際に構想されたというタイトルも収録されています。

PuPuPuPress:アーカイブ記事(ページ中段)

http://pupupupumpkin.cher-ish.net/pupupupress/?page_id=222

12/2(金)『Biscoito Globo – ビスコイット・グローボ』
松田美緒(vo),鬼怒無月(g),佐野篤(b,perc),八尋知洋(perc)
open 18:30 start 19:30
¥4,500 / 高校生以下¥2,000
1ドリンク・オードブル付

12/21(水)川嶋哲郎(ts,fl),吉見征樹(tabla)デュオ
open 18:30 start 19:30
¥3,500 / 高校生以下¥2,000
1ドリンク・オードブル付

ご予約・お問い合わせ pupupupumpkin@gmail.com

雑記 報道を見ながら思っていることをつらつらと。

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TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)についてのあれこれを聴いていて、国内の報道からは常に「何かが抜け落ちているな」という印象を受けています。日本の農業が壊滅する。医療サービスの値段の均衡が崩れる。海外からの労働者が大量に流入する。など、経済のみに視点をおくならおそらく避けて通ることのできない事項がずらずらと並べられ、受け入れには断固反対、あるいは「このままでいいのか」との声が聞こえて来るのだけど、いまいちこれといった本質が見えて来ません。

僕は高校時代(15年程前)の公民だか現代社会だかの授業で出された課題の中で、「交通や通信のネットワークが将来益々発達して物流や情報の流れが速くなるので、主要な産業を世界のそれぞれの地域に割り当て、工業国は得意分野の工業製品、農業国は農産物など、それぞれを世界で効率よく分配することが可能になると思う。」といった内容の文章をざっくりと書いて提出したことがありました。
後に社会の先生から職員室に呼ばれ、「君、これはだめだよ。ユートピア思想だから。」と念を押すように指摘され、ああこういうのをユートピアっていうんだなと、若気の至りに考えをあらためた経験でした。実に単純な、「こうすりゃいいじゃん、簡単じゃん?」的な発想では上手くいかないんだよということを、具体例と供にじっくり考え始めた年頃でした。自分の抱く発想の中の「抜け落ちたピース」を、その頃を境に一つ一つ探し歩くようになりました。それらのピースを全部拾い集めて、想像力をめいっぱい飛ばした後にいつか完成するものというのは、たぶん、もっともっと複雑で緻密でデリケートな、得体の知れぬ巨大なものなのだと考えるようになりました。

(人は大昔から恐ろしいモンスターを想像し、忌避して来ました。日本人も古代の神話の中に、あるいは民話や妖怪話の中に、目に見えない恐ろしきもの、理解不能なもの、人の力で制御不能なものたちを、いろいろな形に置き換えて語り継いで来ました。地震や巨大津波などの自然災害は言うまでもなく、人が私利にまかせて創り出すありとあらゆるものに対する一定の畏怖の精神を、人は持ち合わせて生きているのではないかと。安易な理屈やシステムなどは、そういった人の理解を超えた巨人によっていつかは否応のない状況にまで追い詰められてしまうのだと、人の歴史はよく物語っています。)

TPPの話に戻して、たぶん、素人考えでもだいたい察しがつくことなのですが、そこにロマンを込めて言葉にするとしたら、TPPの動きは僕が高校時代に想像し始めた「得体の知れぬ巨大なもの」をある程度の大きさまで人工的に作ってみようということだと思います。将来の世界情勢に対処するために、皆で力を分け合って巨大なモニュメント、巨像を作ろうじゃないか、そういった類のことなのではないかと。そして人々の気持ちの中には恐れもありますし、利害関係もあるだろうし、最大公約数的にかいつまんだ情報内容では、作ろうとしているものの全貌がやはり事細かくは見えて来ません。それがどれだけ繊細で複雑なものなのか、歴史の流れの中でいったい何を指し示そうとしているものなのか、もう少し突っ込んだ考えを、少なくとも国の舵取りを任せられた人たちにはしっかり表現して欲しいな。表現してもらえるものなら、ぜひ聴いてみたい。

散策、徒然

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11/13(日)
美濃市内にある森林文化アカデミーでオーストラリア先住民の伝統楽器のライブがあると聞き、行って来ました。ディジュリドゥの表現をじっくり聴くのは初めて。ちょっと不思議な世界。この学園は木を利用したデザインや表現を専門に扱っているのだけど、実学と言うよりどことなく自然回帰へ向かっている空気を感じます。
デジュリドゥを聴いた後、岐阜県七宗町のメンバーで活動している『かむあそうトライブス』というレゲエバンドが出演しました。メンバーの中に懐かしい友達がいました。全国ツアーもしているそうです。がんばってるんだな。ナイスグルーヴ!それに素直なメッセージが込められたオリジナル曲たち。いいバンドです。

11/14(月)
岐阜県美濃市内の板取川(長良川支流)流域にある『丸重製紙企業組合』の工場見学会に参加して来ました。
美濃市は古来から和紙の生産地(おそらく奈良時代には国内の和紙生産の主流を成していた)で、今でも多くの老舗製紙会社が稼働していますが、伝統工芸の手漉き和紙の工程が一般に紹介されることは多々あっても、実用的ないわゆる「生産」の現場を見ることはなかなか少なく、以前から機会があれば自分の目で見てみたいと思っていました。やはり実際に見てみて手漉きの工程のビッグサイズな感じがよく理解出来、とても面白かったです。
製品情報のやり取りや流通過程がここ10年余りの間に激変していますが、こういったミクロな交流活動と言うか、生産から顧客までの間にある距離を一歩でも二歩でも縮めるための動きは、どこの分野でも必要になってきているのですね。ある一定のロイヤリティを維持するために堅固な姿勢をとることと、SNSなどを通じてオープンな姿勢に転じることの選択肢は、この先、いろいろな分野が舵を切って前に進む際の大事な要素になって行くと思います。

エル・スエニョ – El Sueno

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4年程以前から南米アンデス地方のフォルクローレを中心に演奏するグループ『El Sueno』にパーカッションで参加しています。関市、各務原市、岐阜市、羽島市等の各地のボランティアで演奏する場にたびたび出演しています。秋期は特に出番が多く、今シーズンも既に関市の身障者施設あおぞらの家のお祭り、中部学院大学祭、各務原市街角コンサート(各務原JA産業農業祭会場)の予定が過ぎて行きました。
どこの会場も実にアットホーム。おじいさん、おばあさん、地域で集う人々、それから現地で働いている方々など、いつも笑顔で温かい表情を見せてくださいます。野外のお祭りの会場が多いですし、以前は『キャンドルナイト』などの夜のイベントもあり、単に音楽を演奏する以前に、日常生活と深く繋がった素朴な気持ちでその場の時間を過ごせることを、当初から今に至るまで僕はとても楽しく感じています。
このグループが、12月初旬に岐阜グランドホテルで開かれる『小さな親切実行章』授章式に招かれることになりました。いかにもエル・スエニョらしい、思わずニッコリしてしまう受章だと思います。年内の残りの予定もさわやかに過ごそう。

個人的に、このグループでは旧プラッサオンゼ(関市)の改造パンデイロ、カホン、山田くんがくれた東南アジア産と見られるジャンベ、岐阜市加納天神町エスペランサの小森喜芳さん制作のカシシも一緒に使っています。ともあれどれも何かしらの由縁ありきで手元に与えられている楽器。時々、地元の小学校の音楽の授業にこれらを持って訪問することもありますが、これからも良い機会を見つけて大事に使って行きたいです。

El Sueno : 岐阜県美濃市、関市、各務原市在住のメンバーで構成されるフォルクローレバンドです。フォルクローレとは、ラテンアメリカ各国の主にスペイン語圏の民族音楽のことを言います。エル・スエニョではペルー、ボリビア等のアンデス地方に古くから伝わる音楽を演奏しています。皆でポンチョやチャレコを身につけ、県内各地のイベント、コンサートに参加しています。

演奏曲目 : コンドルは飛んで行く/El Condor Pasa,花祭り/El Humahuaqueno,ラ・マリポーサ/La Mariposa,アンデスの夕べの祈り/Oracion Andina,谷間のカーニバル/Carnavalito Quebradeno,山の花/Flor De La Lena,カンバの娘/Nina Camba,太陽の乙女たち/Virgenes Del Sol,灰色の瞳/Aquellos Ojos Grises,また会う日まで/Hasta Otro Dia , etc.


画像 : 各務原市情報誌『たんとん』2011年11月号掲載記事

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