今冬の岐阜県美濃地方は近年の大雪の記憶とくらべるととても暖かくて、年末のクリスマスに一度だけ積雪があって以来、昨日頃から日本列島を覆う寒波到来までの間は実に平べったいと言うか、しとしと雨が降ったり、晴れたら久しぶりに近くの山登りでもしてみようかと思えるくらい。静かな日々でした。
ここのところ食欲も旺盛。近くのスーパーで新鮮な魚介類が安く手に入るので、一昨日はハタハタと舞茸のオイルパスタを作り、昨日はサゴシ(サワラの幼名だそうだ)の生姜味噌煮。けっこうなかなかの夕食です。夕食の後は、先週末に借りておいたレンタルDVDを少しずつ片付けて行く。最近新作が話題の『三丁目の夕日』の過去作や、前から一度見ておきたかった『クライマーズ・ハイ』(2008年)など。ふとどちらの映画にも堤真一が出演していることに気づいたのだけど、クライマーズ・ハイには現在放送中のNHK朝の連続ドラマ、カーネーションで毎日登場している尾野真千子さんも主要な役で出演していました。ああ、こういう女優さんだったんだなと。ひたむきな役柄がよく似合います。
1月25日、昨年末にAmazon.comで予約してあったCD『横田寛之ETHNIC MINORITY – Startin’』が届きました。このブログ欄でも書いてきたことですが、近年、とりわけ昨年はDiAngeloでライブをする若い二十代の面々のざくざくと音を立てるように力強く前進する姿が、僕にとって印象に強く残る1年になりました。今日は電話口でドラマーの大村亘くんと来年度のスケジュールについての相談をしながら、この横田くんの新作を聴いていました。彼らの、自らの可能性を絶え間なく音楽の現場にぶつけていくバイタリティや、タフな生活、柔軟な感性とか、尊敬に値するさまざまな姿が思い浮かびます。大村くんの作品『Introspect』も、昨年の夏以来、聴けば聴くほどに広がりのある音楽性を見ずにはいられない。そして活動を共にする同じく二十代のピアニスト佐藤浩一くんの存在にも、拍手を贈らざるを得ないのだ。
こんな言い方は自分でもどうかと思いますが、2011年は多くの人々にとって始まり(start)と内省(introspection)が否応なく混在した特別な時間が流れたことでしょう。音楽は感情を直接に意味するものではないけれども、時を同じくして発表された彼らの作品群の中に何か象徴的なものを感じてしまうのは、たぶん僕だけではないと思います。

横田寛之(as)ETHNIC MINORITY 『Startin’』 サトウヒロ(b)島野和樹(ds)
2012年 ewe records

大村亘(ds)『Introspect』 ハクエイ・キム(p)佐藤浩一(p)石田衛(p)安田幸司(b)
2011年 D-musica









